かたさ
努力というとき、一生懸命とか大事という言葉が浮かびます。一生懸命やる時は
「汗を流しましょう」となりますが、これはかなりかたい状態と言えます。汗を流す、
流さない、涼しく過ごすのも一生懸命に含まれるものです。練習は継続するものであり、
積み重ねるだけではありません。続けたり、辞めたり、休むことも含まれます。全部できたら
練習です。困る人たちの特徴は「かたい」のです。結果や成果が欲しい時、中高生が勘違いして
いるのは、より強く、より厳しく、より激しいものだけが正しいと思っている点です。強く、厳しく
激しくやって結果が出ていなくても、頑張ったと言い訳できるからなのでしょう。 より強く、
より弱く、より厳しく、よりゆるやかに、より激しく、よりのんびりと、やわらかに全部やれたら
「頑張った」なのです。幅を広げて、ゆっくりやることは勇気のいることです。まじめにやっていれば
言い訳できますが、やわらかにやると言い訳できません。やわらかさはちょうどいい感覚で、絶対ではなく
「かもしれない」レベルでとらえることです。その感覚でもう一度、言葉や行動を見直してみることです。
やわらかに、物事を見たり、聞いたり、考えてみることです。