2020.3.30
嶋田聡の今週の一言
思い悩んでいるとき、人は「できること」と「できないこと」の区別がつかなくなってしまいます。
「努力すれば何でもできる」「できないのは自分がダメな人間だから」などと自分を責め、悩みを拡大します。
「できないこと」をしようと必死になっていると、「できること」に目が向きません。
しかし、どんなに苦しい時も「できること」はあります。悩みを乗り越えるためには「できること」を地道に続けていくことが大事です。
できないこと
1.自分の感情をコントロールすること
感情は自然に生まれてくるものです。「心地よい感情を持とう」と考えて生み出すことも、「不快な感情は取り除こう」思って消し去ることもできません。
2、現実を思いどおりにすること
自分を取り巻く環境や人間関係などの現実に対して、働きかけることはできます。しかし、自分の「かくあるべき」という理想通りに動かせるわけではありません。
3、他の人の気持ちを思い通りにすること
相手が自分を嫌っている、バカにしていると感じても、他人の感情や評価を、自分の期待通りに変えることはできません。
できること
1、自分の限界を知ること
どうあがいても「できないこと」があるという認識を持つこと。良い意味で、あきらめることです。
2、不快な感情を受け入れること
不安や恐怖、抑うつなどの感情を取り除こうとしたり、逃げだしたりしないこと。まっすぐに向き合うことで、受け入れられるようになっていきます。
3、目の前の現実の中でやるべきことをする
自分が生きている現実の中で、目の前のやるべきことは色々あるはずです。
心の状態がどうであれ会社に行く、買い物をする、人と会うなど、その時々に必要なことはしていけます。
「できること」はおろそかにせず、「できないこと」は放っておくことです。