2020.4.1
嶋田聡の今週の一言
不安や恐怖に悩み、苦しんでいる人は、自分の気分ばかりに関心が向きます。
自分が心地よい状態で過ごせることを一番に考える状態を「気分本位」とよびます。
症状が軽く、気分がよくなればそれだけで十分。気分を悪くしない、よくすることが行動の基準になります。
症状が強く、気分が悪い時は落ち込んでなんにもできない。ひどく悲観的になり、悪い方へ悪い方へ考えがちになります。
自分の気分を行動基準にしている人は、気分がよければ行動が大胆になる一方で、調子が悪いと徹底的に落ち込みます。
事実本位の考え方は、ゆううつな気分は消えないが、するべきことは片づけるです。
気分はすぐれなくても、自分のしたこと、出来たことなど、実際の行動、事実を評価することで不快な気分へのとらわれから抜け出すことができます。
毎日良い気分で過ごせるに越したことはありません。そればかり求めていると、不安や恐怖へのとらわれから抜け出せず、その結果、現実の生活でやるべきことがおろそかになってしまいます。
気分と行動はかならずしも一致するわけではありません。内心は嫌々でも行動はできます。
気分がどうであったかより、なにをしたか、出来たかに関心を払うようになることです。