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2020.4.1

玄海NEWS

四月 晩春の詩

 千里鶯啼いて 緑 紅に映ず 水村 山郭 酒旗の風      唐の詩人 杜牧

 江南は揚子江下流の水郷地帯、その南京は南北朝時代の古都。千里はるかに鶯(うぐいす)が鳴き、木々の緑に桃の花の紅が照り映える。水辺の村や山の麓の町では酒屋の旗がひるがえる。

 菜の花の 世界に今日も 入る日哉              淡々

 

 蛙(かわず)啼く 水玉うかぶ 春の水            樗良 

 

 春がすみ いよよ濃くなる 真昼間の なにも見えねば 大和と思へ

                               前川佐美雄 

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