差が大きいところ
甲子園の出場を目指す高校生と実際に甲子園に出場する生徒にある差を
感覚的につかもうとするとき、考えなくてはいけないのは実現する人と
実現しない人の差です。実現する高校生はある場面の姿がプロ野球の選手の
それとイコールになる瞬間があるのです。強くなる人は世の中の強い人と
かぶる瞬間があるのです。かぶっているところを少しずつ積み重ねてゆくと
甲子園に出場できるラインに到達できるのです。実現しない人たちはある日突然
覚醒する日が来ると思っているのです。目指す人がいきなり覚醒することはありません。
ブラジル代表のサッカー選手であったペレは、5歳からワールドカップの得点王に
なるため路上でボールをパスしていました。日常生活のすべてを得点王になるために
有名選手のそれとかぶらせていました。何らかのものを実現するには、目指すものをかぶらせる
ことです。かぶることを積み重ねるとき一瞬プロに見えるなら、人はそれを非凡な才能と呼ぶの
でしょう。ただまねるのは形は同じでも重さや質感がありませんから、かぶらせるとは少し違います。
強い人、優しい人に日常生活をかぶらせていくと強い人、優しい人になります。
子供が子供のままで大人にかぶる時間がないならば、大人になれないのかもしれません。