内と外
人の成長を縦軸に見て、横軸に大人になるラインがあるとすれば、
そのラインより下は内であり、それより上は外となります。内の世界に
いる人は身近にいる人で、身内、家族、友人などです。大人になる
ラインを目指して努力しても、失敗や挫折が続くものです。本人と
しては「頑張っているのに」「努力しているのに」と思っても
誰もほめてくれません。ほめてくれるのは身内の先生や家族だけです。
ラインの上の外の世界に入ると、そこは他人に囲まれた世界ですから、
ミスをすれば叱られます。「誰も分かってくれない、自分は間違って
いないのに」と思っても誰にも分かってもらえません。大人になって
成長してゆくことが楽しくなるには、外のほうが居心地がいいと思える
ことです。知らない人と生きてゆくのが楽しいと思えたら最高です。
ほめられても調子に乗らず、怒られてもいじけないのが大切です。
今、ラインを意識することです。掃除するとき、「自分の部屋だから
どうでもいいや」は内の世界で、 お客さんが来ることをイメージして、
きれいにするのが外の世界です。居心地のいい世界に引きこもらず、表に
出て、外に出てゆくことです。