片おもては子供の物の見方であり、両おもては大人の物の見方です。


　真面目で空気の読めない子供は、大人の発言を信頼できないとか誠実ではないと


　言います。ジャーナリストを捕虜とした過激派に対して、ある国の首相が「テロ


　には屈しない」と言いました。数週間後解放されたのを見て記者がたずねました。


　「お金が払われたのですか？」　答えは「テロには屈しません」でした。


　洪水に家を流された80歳の老人が言いました。「これから新しい家を建てるぞ」


　受験生が食事もとらずに、暗い顔をして学習しても、周りを暗くするだけですから


　涼しい顔をしてやるべきです。「不安です」「怖いです」と思ったまま正直に


　言ってしまう片おもてが多くみられます。プロボクサーが「2Ｒｋｏします」


　と言って結果が判定勝ちの時，「どうして2Ｒｋｏできませんでしたね」と問う


　リポーターは首でしょう。元プロ野球の新庄選手はみんなとお酒を飲んだ後、夜中


　の3時からホテルのボイラー室を借りて、筋トレに励んでいました。指を立ててやる


　逆立ちで床はビショビショでした。朝、ホテルから仲間と出てゆく彼は「二日酔い


　で大変だ」と笑いながら出かけて行きました。彼の軽い発言だけで、才能に恵まれ


　た運のいい人と片おもての人は見てしまいます。プロは泥臭い努力は見せないので


　しょう。内心ドキドキしながらも「試合に絶対勝ちます」と言って、勝負に勝つよ


　う努力するのが両法成立です。泣き言いわずに涼しい顔して、必死に努力するのが


　大人の世界なのです。苦しい時、辛い時、少し無理して笑顔で元気な振りをして


　見るのは、これから大人になろうとる若者にとって大事な事かもしれません。