お知らせ

2022.6.10

嶋田聡の今週の一言

芸と徳

芸は設(しつら)えがあります、設定があるという事です。試験は時間も範囲も


 決められていますし、オリンピックも4年に一回です。勘違いしやすいのは、試験の


 成績が良いことやオリンピックの金メダルが社会で生きてゆく、生活していくときに


 必要だと信じることです。 徳は実際の生活ですから設定や約束事がありません。相手が


 どう出てくるか分からないのです。ルールやマナーはやりやすくはなっても、正解では


 ありません。挨拶も、体育系の大きな声での「オハヨウゴザイマース」は、事務所では


 「ウルサイ」だけかもしれません。芸事にたけて徳がない人はいくらでもいます。


 「徳を積む」時、何が正解か分からないままやることです。悩む人は正解があると


  思っています。コンビニのバイトでは、次のお客さんがいつ来るか、どんなお客さんか、


  喜んでくれるかどうかもわかりません。だけど、とりあえずは逃げてない程度ににいる


 ことです。「英検とってアメリカに行ったらモテますか?」「英語がいくら喋れても、日本語


 ペラペラのお前が、日本でモテないのだからアメリカ行ってもムダ」  芸事は身につけて


 おれば良いことで人間性とは関係ありません。芸と徳は全く別のもので関係ありません。


 生きるのが下手な人は徳に正解があると思い込んでいます。徳に答えはなく、分からないの


 ですから「まあまあ、大丈夫」くらいの気持ちでいることです。






 















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