苦手を目指す
得意と苦手がありますが、得意は気分が良いことです。上手であるか下手であるかは
別にして、本人としては気分が良いのです。英語が好きだけれどしゃべれない人や、
野球が好きだけれど上手ではない人もいます。イチロー選手は「野球が苦手です」と
言ってますし、ワインの一流ソムリエでお酒の飲めない人もいます。今、野球のボールを
早く投げるとき、三角形の底辺は100kmくらいで頂点は160kmとすれば、底辺は多く
の人がいて頂点は少ないはずです。上位を目指せばキツサは増してきます。100kmで
投げながら、多少キツイくらいが得意な世界で気分はいいのでしょう。120kmから
140kmへ、上を目指せばだんだんキツクなり苦手になっていきます。苦手になると
いう事は努力していることなのです。苦手は目指すもので,逃げるのではなく追いかける
ものなのです。得意に浸っているとすぐ諦めますが、苦手のままでいるとあきらめません。
何でも好きから始めてよいのですが、苦手になってください。苦手を目指してください。
「家庭的で料理好き」な人は愛情込めて、得意の手作りクッキーを焼くのでしょうが、
コンビニのクッキーの方がやはりおいしいです。