惻隠
「前向きに進めよう、頑張ろう、上手く進めよう」とするとき、それが「人間関係、
仕事、遊び」のどの分野であろうと必ず辛いことがあります。子供は「良い事」を
やろうと頑張れば、みんなが応援してくれると信じています。上手くいかせようと
すれば必ず辛いことがあるものです。そのことを一番最初にわかって身に着けて
ほしいのです。女の子にもてたいなら、ふられる辛さを体験することです。どうでも
よければ何事も逃げればよいのですが、何事も前に進まないという辛さはあります。
王様でもない限り「良い事」をしようとしても誰も応援してくれませんし、うらまれる
かもしれません。逃げないで前に進めば辛いことがありますが、そしてそれは大したこと
なのですが、慣れてしまえば大したことではなくなります。辛いことを何度も経験すると
親の気持ちがわかるようになります。大人になってゆくのはそうゆうことです。前向きな
「良いこと」と辛さをセットにしてやってゆくことです。人を見るときその人の隠れて
いる所を見るようにすることです。「この人にも辛いことがあるはずだ」とみれば、
年長者に席をゆづることは無理がありません。自分が家を離れるとき、父や母が苦しい
辛い思いを抱えてくれたのかを思うことが、わかってやることが大人になることです。