克つ
世の中には対になることがあふれています。勝負、損得、好嫌、是非、合否などがありますが
私は勝ちしか認めない、得になることだけしたいと片方しか認めないのはその人の弱さです。
好嫌で例えると、ゲームをしたり甘いものを食べたりと好きなものを取ることは簡単なのですが
逆に好きを避けるとなると途端に出来なくなる人が多くなります。対の嫌でも同じで、弱さが
出てしまうと嫌いなものを避けるのは簡単ですが取ることはしません。確かに嫌いなことをするのは
面倒くさいですし避けたくなりますが、別にそれを一生し続けるわけではありません。大事なのは
その場だけ取ることです。たまに「自分は嫌いなものと向き合わなきゃいけない」と真剣に考えすぎて
しまう人もいますが、避けてもいい時は避けていいんです。好きなことばかり取るのが悪いわけでもなく
避けなきゃいけない時だけ避ければいいんです。それをバランスよくできるのが強さであり、克つという
ことです。片方しか認めないのは半端です。一人前になるにはどんな状況でも取ったり避けたり柔軟に
行動してください。それが出来ればその人はどこにいても逞しく生きていけるでしょう。ゲームの時間を
減らしたり、甘いものを控えたりちょっと勇気を出して頑張ってみるのもいいのかもしれません。