放てば手にみてり
「手放せば、手に入るんだ」。いかにも禅の言葉です。
人は生きている間中、ああしたいこうしたいと思っているばかりでなく、
「自分はどう生きればいいのだ」と真剣に考え抜く人もいるでしょう。
道元禅師は「只管打坐(しかんたざ)」、つまりひたすら坐禅を組み、
妄想を払えと説いています。生き方をあれこれ考えることも雑念であり、
妄想であるから、これを坐禅に打ち込んで手放しなさいと言うのです。
何かをつかんだままの手には別のものを渡しようがありません。
まず手放しましょう。放してみたら「こんなものをつかんでいたのか」と
笑ってしまうかもしれません。 みんな元気に帰ってきました。ミンミン