2019.7.4
父母の言葉
フリースクール玄海の先生方との出会いは、私たちにとって何物にも代えがたいものとなりました。
他人の子供にここまで手間をかけ、愛情を注ぎ、時には厳しく向き合って下さる先生方、学校は他にはないと思います。
そしてマラソン大会やトライアスロン、スノボー合宿、ダンス発表会など数々の試練や経験を与えてくださいました。
どの子供達も成し遂げる度に、それが自信に変わるのが見て取れました。
遡ること一年前、ゲーム依存で生活リズムが狂い、学校も休みがちになり、家族とのコミュニケーションもままならない息子を預けた当初、私たちも精神的に疲弊していました。
前触れもなく入寮させてしまったことに、子供の気持ちを考えると心配せずにはいられませんでした。
ですがここにたどり着くまで何度も学校を見学して、寮生の様子を見たり、先生の経験談を聞き、お願いしたいと夫婦で強い思いを持ったので迷いはありませんでした。
社交性の乏しい息子は初めは戸惑い、そして怒り、慣れるまでに数カ月を要しましたが、徐々に笑顔を見せるようになり、古株になるにつれ後輩にお手本を見せるようになりました。
終わりころには居心地が良くなってきたので、「このまま残ってもよい」と言い出し、先生方が言われるように順応性も身につき、以前のわがままが剥がれ落ちたのではと感じました。
一番嬉しかったことは、普通の親子の会話が出来るようになり、以前よりも我々の助言に耳を傾けるようになりました。
こんな普通だと思える事でも一年前には考えられない事でした。
この先も山あり谷ありでしょうが、我々も息子の新生活を応援していきたいと思います。
最後に感謝の言葉を先生に伝えたとき,「この仕事が好きだから」と言われたときは、只々胸が一杯になりました。
本当に一年間ありがとうございました。