2019.7.5
父母の言葉
高校一年生の三学期に不登校になり、高二の6月にとうとう学校を去らなくてはいけない時がやってきました。
理由を言わない息子にどうする手立てもなく、ゲームに依存し昼夜逆転で、どんどん攻撃的になっていく息子。
家庭は崩壊し親も妹も精神的、肉体的に限界でした。
息子と離れ父母会での話を聞く中で、思い返せばグレーゾーンの発達障害を持つ息子、このグレーゾーンが私たち親子を苦しめるのです。
幼少期のころから育てにくさを感じていました。
問題を起こさないようにと先に先に手を掛け、厳しくしかりつけ、息子の意思を尊重することもせず、息子を自己肯定感の低い子にしてしまいました。
学校、行政、病院あらゆるところに助けを求めるのですが、救ってくれるところはありませんでした。
そんな時に玄海を知ることになります。
初めて玄海に相談に行ったとき、息子にはこんな障害があってどこも助けてくれないと思いのたけをぶつけました。
それからしばらくして私は障害にこだわり続けて、現実から逃げているのは親の方だと気づきました。
今までいろいろな生徒を受け入れ接してこられた経験豊かな先生がいるこの学校に預けてみようと、入寮させる決心がつきました。
入寮の日「これでいいんだ」と思いつつ、無理やり預けた自責の念にとらわれながらも、その反面、息子と離れられるという安心感を感じたのも本当です。
それからあっという間に一年が経ちました。玄海で沢山の経験をさせていただき、一味違ったっ生活を送り、通信ですが高校卒業という目標をもって、今は学校に通ってくれています。
息子は劇的に変化したとは言えませんが、少しずつ成長している姿を目にすることが出来ています。
親としても心身ともに元気を取り戻し、当時の事を笑って話せるようになりました。
まだまだ私たち親子に試練はやってくるとおもいますが、家族で力を合わせて明るい未来があると信じ頑張っていこうと思います。
玄海で繋がった先生方、父兄の方々、そして一緒に過ごして玄海の子供たちに感謝いたします。
ありがとうございました。