2019.9.26
父母の言葉
好奇心旺盛で、バイクの後ろに乗ることや絶叫マシンや刺激のあることを好む子で、お父さんっ子でした。
保育園の頃から毎日のように、担任の先生の報告に頭を下げ、時には迷惑を掛けた子の家へ茶菓子を持って謝りに行き、当時の事を思い出すだけで涙が出てきます。
玄海に入る前、近所に住む祖父母へ預けたこともあります。
祖父の「ここではちゃんとしていい子。お母さんに会うとだめだな。」この育てにくさを周囲に理解してもらうことは身内にすら難しく、私を苦しめました。
小学生の頃は療育を受け薬物療法も試しましたが、続けることは困難でした。
そして、悪いことをしたり私を困らせたりするのは、決まって父がいない時。
私に対しての反発心が異様に強く、周りからは愛情不足と言われ、ぶつかり合う度に心身ともに疲れ果て、愛情不足だと自分を責め、三人の子育てに途方に暮れました。
今後、問題行動を起こしたら家から出すと父と約束。
それでも、問題行動を起こし玄海へ相談して、体験入寮することになりました。
自暴自棄の息子は家出、見つけ次第玄海に入れようとしましたが、夏休みということもあり、玄海からも九月からと断られ、今では当時を振り返り息子と笑い話です。
母と息子、似た者同士だと思います。反発しあうけど、気の合うことも沢山あります。
息子と離れて、お互いに客観的に捉えられるようになりました。
息子の人生の中で、玄海生活は一年という短い期間でしたが、先生方をはじめ、寮の仲間と過ごした日々は、一生忘れることのない出会いとなりました。
親では教えてあげられない考え方や様々な経験をさせてもらい、どれだけ成長してくれたことでしょう。
これからも不安はありますが、この一年を成長の糧に、前に進んでいきたいと思います。