虫時雨
虫時雨(むししぐれ)とは、鳴きしきる虫の音を時雨の音にたとえて
言ったものです。しぐれは降ったりやんだりする小雨のことです。
日本人は、虫の鳴き声を左脳でも聞く数少ない民族だそうです。
右脳しか使わなければ、単なる物音や雑音としてしか聞こえない虫の
鳴き声を、日本人は、虫の声として、言葉として聞いているのです。
右脳で感じた音を左脳で翻訳して、また、右脳で感じるという作業を
繰り返しているのです。それは、相手の言った言葉から、その気持ちを
汲み取る作業に似ています。あなたは虫たちの声から何を汲み取りますか。