全寮制のフリースクール玄海は、子どもの自立心を養いながら、勉学に励み成長していくフリースクールです。

嶋田聡の今週の一言

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心の発達

2016/12/03

入寮すると親への依存からの脱却を図ろうとします。親からの自立と親の子離れが

 

子どもの中で新しい秩序を作ります。スクールの生活に慣れてくると気持も落ち着き、

 

新しい仲間を作ろうとします。孤立した状態から仲間との連帯感が生まれてきます。

 

他律的に生きてきた状態から少しずつ自分で考え行動する自立心が芽生えててきます。

 

色々な人に会い、色々な事に出会う事で視野が広がり、頭でっかちの決めつけが少し

 

現実的になってきます。入学して半年を過ぎると、自分の長所や短所を見ることが出来

 

るようになって自分を受け入れるようになります。目標を設定し努力を始めると他者からも

 

認められるようになり、人の世話を焼いたり親の心配をしたりします。後半は自己中心から

 

他者への貢献がテーマになります。人は自分らしくありたいと願うとき「生きている自分」

 

ばかりに目が行き、「生かされている自分」を忘れがちになります。自分はどう生きたい

 

のか、一方で社会のためにどう役立ちたいのかを考えるのが気づきなのでしょう。

 

わずかな時間で心の発達を目指すのは大変ですが、子どもたちの変化はとても速く

 

自分達も変わらないといけないと思います。

上手

2016/11/26

料理コンテスト1位の人は、料理人であり料理上手と言えるでしょうか?

 

料理コンテスト1位の人がお店を開いたとき、お客さんは必ず喜ぶでしょうか?

 

自分の世界を黄色の丸、それを取りまく人達までを赤色の丸でくくるとき、

 

黄色の丸で1位になれば赤色の丸もうまくいくでしょうか? 1位になる為の知識や

 

技術の習得が必要ではないとは言いませんが、「力をつけるとうまくゆく」は幻想です。

 

どこで生活しても周りの人がいますから、力をつけてゆくとき人と生きてゆくことを

 

忘れないことです。人と一緒に暮らしてゆくことを忘れないことです。

 

「先生 英語が喋れるようになったら外国人と仲良くなれますか?」という質問に、

 

先生は 「君は日本語が喋れるけどクラスのみんなと信頼関係ありますか?」と

 

尋ねました。自分の為か、他者の為かではなく、周りとのバランスが大事なのです。

 

先生になったら生徒に助けてもらいましょう。先輩になったら後輩に助けてもらい

 

ましょう。自分が出来ることを人に頼んで、「おかげで助かったよ」 「ありがとう」と

 

言ってみてください。きっと生き方が上手になります。

 

 

 

 

世のため

2016/11/14

生まれてきて自分以外の他人は必ずいます。

 

「僕の○○がうまくいかない」とき、○○の中に友人関係、家族関係、部活、仕事など

 

他者を含んでいます。 己を黄色の円で、そのまわりの他者を含む円を赤とするとき、

 

「自分の人生」が幸せ、楽しい、面白いと言っているのは赤い円ですか、黄色い円

 

ですか? 自分だけのカラオケチャンピオンは黄色でしょう。

 

「世のため 人のため」の世とは、今自分に見えている世界であり、見えない社会や

 

世界ではありません。見えている世界の状態、バランスをどうとるか? 自分が見えて

 

いる範囲ぐらいをなんとかするには、良く見えていないといけません。電車の中で本

 

ばかり見ていると、おばあちゃんに席を譲ることに気づきません。「見るのではなく

 

見えている、聞くのではなく聞こえている」が大切です。自分か他人かではありません。

 

両方一緒に「明日が楽しみ」となれると良いのでしょう。

 

見知らぬ自分と出会う

2016/10/29

普通に生きていても自分の知らない自分と対峙することは多い。ダイエットを決意し空腹

 

になっても間食をしないように意識することは出来ても、空腹になる欲求はコントロール

 

できない。練習するとき、今自分はやる気が出ないからといって、ウォーミングアップを

 

した状態でもやる気が出ていないとは限らない。人間の気分は変わりやすく、状況が

 

違えば違う判断を下すことがある。あれこれ考えている自分とは違う考え方をする

 

からだ。今の自分がずっとそうであるとは限らない。だから練習場までは行ってみる

 

ことである。人間の動作や思考の仕方が属する集団に受けるとよく言われる.何を当た

 

り前にしている集団かということは、個々人の限界値に影響を与える。自分自身を変え

 

ようとするよりも、当たり前を前提とする集団に身を置いた方が案外、簡単に自分が変

 

わっていく。自分で思っているよりも、自分というのははっきりしておらず、環境やポジシ

 

ョンでいくらでも変わっていく。成長する人は、少し高めの環境に身を置き、適応するこ

 

とで自らを成長させていく。自分の知らない自分をコントロールできなくても、周辺の

 

環境はコントロールできる。場所を変え、見方を変え、パターンを変えることで、目指す

 

のに近づくことができる。     為末  大

 

前向き 後ろ向き

2016/10/21

自分と自分を取りまく他人との関係を考えるとき、誰にでもあわせてゆく人を、人は怪

 

しいと感じます。先生との態度は正しいし、友人との態度も正しい、家族との態度も正しく

 

あろうとすれば、同じ状況が二度とないはずなのに、いつも正しくふるまおうとすることは

 

怪しいことなのです。自分と相手とだけの関係に区切って考えると、両方正しいときは

 

ケンカになります。「自分がどんな状況に生きているのか」は、小さな社会に区切って

 

いると見えなくなります。接する社会のサイズを広げてみることです。その場で、今の

 

状態で、ただしいのが(正しさ)であり、貞(ただ)しさはずっと続けるただしさです。貞しい

 

ことを続けながら、状況にあわせて対応してゆくことです。

 

上手くゆかない、出来ない、失敗したと落ち込む人は、「やれるはず」と思い込んでいます。

 

何もないゼロから誕生した人間は、何もかも初めて経験することばかりです。人間は

 

ゼロスタートで生きているので本来前向きなのです。最初のアルバイトで失敗して落ち

 

込むのはおかしいのです。いつも初めてのことを経験しているのですから、失敗しても

 

コツコツ積み上げてゆけば良いのです。落ち込むのはスタート地点が高いのかもしれ

 

ません。上手くいかない時、何かを変えることです。試合に負けた時、靴の並べ方を

 

変える、挨拶のやり方を変える、道具の片付け方を変える、それが「努力」です。

 

変え続けることです、勝って明るいだけはダメですし、負けて暗いだけなのもダメです。

 

その試合から何が変わったのかが問われます。

 

 

 

 

 

稽古(けいこ)

2016/09/24

額上(頭で考えること)と額下(目耳鼻舌手)が一致するように近づこうと思うのが

 

志であり、近づいてゆくときに修正、改善をすることを学と言います。論語にある

 

「我十有五にして学を志す」はこのことを言っています。頭で考えたことが、すぐに体が

 

動いて実現することはあり得ません。即ち、額上と額下は一緒ではないことをわかる

 

ことが謙虚であり、それをわからない人は無礼ではないけれど謙虚さがないので

 

横着となります。「宿題をやりなさい」と言われて 「今、やろうと思っていたのに…」と

 

いうのは横着ですが、「伝授」するときのお互いの難しさを理解していません。

 

「僕が困っている」「先輩に言ったの?」 「言わなくてもわかってほしい」「わかりません」

 

伝授は難しいことを前提にしてゆくことです。 ランニングをしているとつらくなります。

 

他人には簡単なことでも、本人には大変苦しく、困難に見えます。「在り方」を定める

 

ことです。きつく、苦しく意味がないところから楽しみを見つけ、それが清々しくなるように

 

変えるものが稽古です。新たに変えるために工夫するのです。トライアスロンを走り

 

ぬいた選手が「辛かった」で終わることなく、もう一歩掘り下げて欲しいのです。

 

苦しい、辛いと思うのは自分。それは問題ではないのですが、その時どう向き合うの

 

かが大事になります。

 

 

 

実学

2016/09/11

頭で考えたことや思ったことは額上、目、耳、鼻、口、手を動かすのは額下と

 

するとき、額上と額下が一致するものだと思いがちになります。

 

「僕は今日から強い気持ちで生きてゆきます」「僕のことを分かってください」

 

当たり前のことなのですが、考えた通りや思ったとおりになることはありませんし、

 

実際のやり取りなしに他人が考えていることは分からないものです。額上と額下が

 

一到しないのが前提なのです。ですから一致するよう修正、改善を続けて近づけて

 

ゆくことです。うまくいかないとイライラしたりわがままになったりせずに、

 

できないことを前提に、前向きに生きることが謙虚なのです。自分の気持ちを

 

分かってもらえると思いこんだり、相手の考えていることを勝手にきめつけたり

 

しないことです。自分が思ったことを言葉や行動で発するその量が相手が

 

理解する量なのです。おでこから下の世界で生きてみることです。

 

一人前

2016/07/09

父、母、娘、息子の4人で家事をやっていれば、四人で「一人前」ですから

 

息子は1/4人前と言えます。息子が自分を一人前と勘違いすると、「アルバイトがあるので

 

授業に出られません」と言うでしょうし、家事が出来ない半人前の息子が結婚すると、

 

自分が働く事は出来るが、嫁が働きに出ることはできなくなります。本人だけが一人前と

 

思いこんでいると、周りは半人前として声をかけるので、バカにされたと怒ります。

 

一人前の料理人はウェイターもできます。皿洗いや下ごしらえだけでなく、仕入れや

 

お金の管理、業者との付き合いまで全部できて一人前なのです。一人前の大工は皆で

 

20年で寺を作るかもしれませんが、200年あれば一人で作る力がある人なのです。

 

企業がリストラする時、人数が減っても仕事の量は変わらないので、一人前の人が残ります。

 

家事も仕事も分けた内の一つだけするという人は、残しておきたい人材ではないのです。

 

1/○ではなく時間さへあれば全部出来る人になってほしいのです。

 

夏休みには自分の好きな料理を作ってみるのは面白いですね。

志 こころざし

2016/06/25

「こういうつもり」で○○をするのが志です。「少年よ 大志を抱け」という言葉を連想しますが、

 

クラーク博士の言葉は「大いなる志」であって、「こころざし」は最初は何でも手のひらサイズ

 

から始めます。「テストで百点とるつもり」「ボクシングで世界チャンピオンになるつもり」でも

 

かまわないのですが、35点以上とったことがないのであれば、「つもり」を変えることです。

 

ある人は隣の人に教えるつもりで授業を聴く事で100点に近づいた人がいます。

 

「つもり」は一人々違うので「どんなつもりでどんなふうになるのか」を自分で自由に

 

決められるので、志を持つと自由になるといえます。なりたいものになるのです。

 

うまくいかなければ修正すればいいのです。そして自分の事が分かっておけば

 

思いもよらない結果は起きません。結果は悪くてもかまいません。力まないで、

 

うすーくてもいいから「心づもり」を手放さないで続けていくことです。ボクシングでパンチを

 

打ったら、戻したグローブを頬にタッチするつもりでいると、ガードは上がり強くなります。

 

毎日の食事を好き嫌いしないつもりでいると健康になりますし、箸を上手に使うつもりでいると

 

上品になります。     あなたはどんなつもりでいますか?

 

 

声を出すこと

2016/06/17

フリースクール玄海の一日の生活の中で声を出す場面を見てみます。

 

起床すると 「おはようございます」 トレーニングルームで体操に先駆けて

 

「誓いの言葉 今日一日 怒らず、恐れず、悲しまず 正直、親切、愉快に 力と勇気と信念とを持って

 

自己の人生に対する責務を果たし 常に平和と愛とを失わざる 立派な人間として生きることを

 

厳かに誓います」と宣誓します。 海まで走ってゆき、奈多海岸ではダッシュして海に向って

 

アファメーションです。「眠たいけど 頑張って起きようとする自分が好きだー」

 

食事は合掌で始まります。「一つ、過食少食、偏食を離れ 好き嫌いせずいただきます。

 

一つ、今日立派に生きるため、この食事をつくってくれた人に感謝していただきます、

 

一つ この食事ができる事を親、家族に感謝していただきます」 朝礼ではその日の目標を

 

起立して発表します。 「英語の授業に集中します」夜の自省は三階で行われます。

 

「私は今日、英語に集中するという目標を立て、達成出来たという誇れることがありました、

 

また下座業に集中出来なかったという恥ずかしいことがありました。明日は必ず充実した

 

一日になるよう挑戦します。ほかの人の良かった所はノグ丸君が食事当番を頑張っていました」

 

10時30分就寝  「おやすみなさい」

 

 

情感を育む

2016/06/11

情感は人が生まれながらに持っているもので、それは永続的であり「本物」です。これに対して感情は

 

一時的な、突発的な、短期的なものと言えます。見返りと報酬があるときやる人はすぐに清算しようと

 

します。「ホメラレルからやる」「怒られるからやる」とは軽いし浅いのです。やってもホメラレて清算される

 

のでチャラになります。見返りを求めると軽くなるのです。チャラチャラしているのです。一杯のおうどん

 

にも、「ごちそうさん」「ありがとう」では言い尽くせない何か「重み」がある時、その店は繁盛するでしょうし、

 

軽い友人とは離れて行きます。軽い人と重い人は同じ事をしても結果が逆になります。なんとなく

 

世の為、人の為になりそうな事を見返りと報酬を求めずにやると、重みができて自信がつきます。

 

自信がついたら本物です。重みのある人は結果は後からついてきます。得しようとするから損するのです。

 

気付かれないのが本当の「仕事」です。自分で大丈夫というまでやってみることです。重みがつき、

 

本物の自信がつきます。

 

選択の先

2016/05/28

二つの選択肢で迷っている時、そのどちらにも良い点、悪い点があって決断がむつかしい時、

 

言い訳を考えると、どちらもしないものです。悩まずにスッキリさせる方法があります。

 

自分の中でスッキリする方法は「志」を立てることです。「立志」というと人生の大きな問題に対してと

 

思われがちですが、毎日の生活の中にあるものであり、自分が一番快適に生きてここちよいものです。

 

宿題をやる時、「宿題しなさい」と言われると「今やろうと思ったのに・・・」とムカつくでしょうし、やらないと

 

不安になってしまいます。言われる前にやると自信がつきます。「ほめられるからやる」のも

 

「しかられるからやる」のも結果は出にくいものです。すっきりした志を持った人は、おこられても

 

ほめられても関係ありません。それを力に変え修正、改善し続ければよいのです。それが「学ぶ」

 

ことです。 「させられてやる練習は意味がない」 「させられてやる練習も意味がある」どちらも

 

正しいのですが、自分から進んで練習するときは自信がつきます。結果は後からついてきます。

 

悩んだときがチャンスです。言い訳せずに「志」をたて、自分なりのスッキリした先を描いて下さい。

 

学ぶ力

2016/05/14

「学ぶ」は一番古い伝わり方では、今生きている状況の中で、生活を変えていくかということです。

 

どんな人、物、どんな気持ちの人達の中で、感じ取る「才」やそれを実現する「能」を修正、改善してゆくか

 

ということです。自分を変えない、変わらないというのは学んでいないことになります。学ぶ力は修正能力

 

です。 勉強や運動を学ぶことをやめないことです。どうしたらいいのか正解はありません、かえることが

 

正解です。材料はどこにでもあります。見たり、聞いたり、触れたりする中で修正してみて下さい。

 

とりあえず新聞のテレビ欄以外も見てみることです。「これさえやっておけばいいんでしょ」と

 

怒られないようにやる人や、 「どうしたらいいのですか?」とすぐ問う人は学ぶ力がないといえます。

 

自ら変わろうとする人は修正能力が高いといえます。

 

難しいのは学ぼうとしている子に声をかけてしまうことです。変えようと努力している気配を感じたら

 

何も言わずに待つことです。待つ努力を辛抱力と言います。言ってわかる子には言わないで、

 

言っても分からない子には言い続けるのが「教える」ことなのでしょう。

 

引きこもりと暴走族

2016/05/01

引きこもりも暴走族も社会性がないという点では同じです。非社会的か反社会的かの違いです。。

 

両者とも社会に出ること、仕事に就くこと、大人になることを遠ざけているのでしょう。

 

社会性を育てるのは学校です。学校はそこで生きてゆくための練習をしているからです。

 

学校に行けなくなるきっかけの多くは人間関係です。「人とともに生きる」のがむつかしいと思う人は、

 

人間関係のとり方がうまくありません。幼児的依存心が強いと人の目が気になりますし、自己中心性が

 

強いとおもいやりに欠け、観念的すぎると考えすぎて動かなくなります。依存心をとり、他者のことを想い、

 

体を動かすことを継続することで「自信」をつけることが大切です。自分を信用できるまでには実践と時間が

 

必要です。人より成績が良いとか、走るのが早いという相対的な自信よりも、自分で決めたことをやり続け

 

ることで得られる絶対的自信です。自分を信用出来たら他者が信用してくれます。難しく見える人間関係

 

も自信を持てるようになると楽しくなるものです。今日から人の役に立つことを一つだけ見つけてやって

 

いくならば、半年後には素敵な世界が待っているでしょう。

 

 

感情と情感

2016/04/24

怒りや悲しみや喜びなどは感情ですから、一時的であり、表面的であり 流れてゆくものです。

 

これにくらべて情感は本能的で安定しているもので、日本人は情感に生きてきたといってもよいでしょう。

 

大会で優勝した感激は次の大会への不安を生むかもしれません。テストで100点取っても、次も点を

 

とれるか気持ちが不安定になるかもしれません。誰もいないトイレで便器磨きしている人が持つ心の

 

充足感は、本質的であり、安定的です。建設会社の社長がいっていました。「あいつは資格もないし、

 

免許を持っているわけでもないが、仕事が終わると必ず現場のトイレを磨いて帰る」「あいつは

 

信頼できる」と。情感での安心感を生むものは、一つには「徳」を積むことだと思います。

 

一日の中に情感を育む部分があると自信につながります。大相撲で勝った力士はガッツポーズをしません。

 

相手に失礼ですし、何より自分の相撲がとれたかが大切なのです。たとえ勝っても、自らに向いて

 

「これではいかん」と思ったら、それは恥ずかしいことなのです。うまず、たゆまず、あきることなく、

 

さぼらず力を尽くしてゆくなら、人間として自信をつけ安定してゆくのです。

 

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